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東京モーターショーで注目すべきは環境省のコンセプトカー!次世代素材であるCNF普及の起爆剤となるか!

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10月24日~11月4日の日程で開催されている東京モーターショー2019!
車だけでなく、ドローンやパーソナルモビリティなども展示されており、未来のモビリティ社会がどのようなものになるのかを先取りして垣間見ることができます。
中でもおもしろいのが、環境省が発表した2つのコンセプトカー!
メーカーでもない環境省が発表しただけでもおもしろいのに、使われている技術がまたおもしろい!
ここでは、そのうちの1つである「CNF(セルロースナノファイバー)を用いた軽量化自動車」をご紹介します!

 

1.そもそもCNFってなに?

CNFとは、「木をナノレベルまで細かくほぐすことで得られるバイオマス素材」です。なんだ・・・木かよ、と侮ってはいけません!めちゃくちゃ将来性を秘めた素材なのです!
代表的な特徴として挙げられるのが、「軽くて頑丈なこと
鉄と比べると、なんと1/5の軽さで5倍の強度を持つ、すげー素材なのです。

 

2.CNFコンセプトカーの特徴

「軽くて頑丈であること」と「元が木であること」という強みを活かして作られたのが今回のコンセプトカー。

車に使われるプラスチック部品をこのCNFに代替することで車体の軽量化が可能となり、燃費改善が期待できます。つまり地球温暖化の原因とされるCO2(二酸化炭素)を削減することが可能となります。

 

また、木はその成長過程でおこなわれている光合成の働きによって、CO2を大気から吸収しています。
これにより、この木を用いることでCO2を排出したとしても、それは「カーボンニュートラルである」とされるのです。
化石燃料をもちいて作られるプラスチックと差別化することができますね!

 

つまり、①燃費改善によってCO2削減量を増加させ、②カーボンニュートラルによってCO2排出量を増加させない、という特徴をもつすごい車なんです!

 

3.すでに実用化済のCNF製品もある

このCNF、実は車だけではなく、すでに様々なものに応用され、製品化されています。例えば、日本製紙クレシアが作った「大人用の紙おむつ」や三菱鉛筆の「ゲルインクボールペン」などです。
意外と身近なところにありますよね!
そして、これからもっともっと身近なところに展開されていくと思います。

 

・日本製紙クレシアの該当ページはこちら↓

世界初となる機能性セルロースナノファイバーの実用化商品が発売開始|ニュースリリース|日本製紙グループ

・三菱鉛筆の該当ページはこちら↓

ユニボール シグノ 307|2016年|プレスリリース|三菱鉛筆株式会社


4.さいごに

CNFは以前からその将来性を期待され、多くの研究が行われてきたのですが、「値段が高い」ことがずっとネックでした。
しかし、環境省を筆頭に、多くの企業がコンソーシアムを組むなどして研究段階から商用段階まで押し上げ、ついに自動車にまで展開してきたのはとても素晴らしいことだと思います。
地球温暖化の防止だけでなく、プラスチック海洋汚染防止国産木材の有効活用まで、CNFの普及により多くのことが解決されることを願ってやみません。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

CNFコンセプトカーに関する環境省の該当ページはこちら↓

www.env.go.jp

 

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