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太陽光発電所が増加すると、家庭の電気料金負担が増える?

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「なんかソーラーパネルが至るところに見られるようになったなぁ」と感じたことはありませんか?屋外や家庭の屋根といった場所に太陽光パネルが急速に普及し始めたのは数年前からです

今回はソーラーパネルを使った太陽光発電所の設置が急速に進んでいる理由と、設置が増えるにつれて電気料金が増え、結果として家計の負担が増えていることについて紹介します

 

 

1.太陽光発電所が増えたのは国の政策によるもの

急速に増えた背景には、国の政策が大きく影響しています

その政策とは「固定価格買取制度(Feed-in Tariff)」です


これは簡単に言うと、
「太陽光といった再生可能エネルギーを用いて発電された電気を、電気事業者が固定価格で買取ることを義務付けた制度」です

 

国が買取り価格を保障してくれるということで、投資回収の見込みが立ちやすくなり、様々な事業者が太陽光発電所ビジネスに乗り出しました

特に地方などに増えたのはなるべく土地の価格が安いところを選んでいるためですね

 

2.なぜ国は固定価格買取制度を導入したのか

日本はエネルギー源の約93%を海外からの輸入に頼っています*1

そのほとんどが石油、石炭、天然ガスといった化石燃料と呼ばれるものです

化石燃料を輸入に頼っているというのはリスクが高いことなのです
価格は日々変動していますし、極端ですが輸入元から「もう輸出しません」と言われたらアウト・・・

 

そんな状況を打開すべく、国は再生可能エネルギーの導入量を増やしてリスクを軽減する政策を打ち出したというわけです

 

3.太陽光発電所が増えると家計の負担になる理由

リスクが減るのは良いことですが、電気事業者は困りますよね
買取るためのコストが新たにかかるからです
そこで電気事業者は、買取るためのコストを電気使用者から全国一律の単価で徴収しています

 

ん?電気使用者から徴収?と思った方・・・鋭いですね!

 

ご家庭に送られてくる電気使用量の請求書をご覧ください
請求料金の内訳に「再エネ賦課金」と書いてありませんか?

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出所:資源エネルギー庁HP

 

これですこれ!
毎月の電気料金の一部として我々電気使用者が負担しているのです

 

4.太陽光発電所は今後急速に増えないが家計負担は増える

固定価格買取制度での買取り価格は毎年更新されており、太陽光発電の場合は年々その金額が下がっています

金額が下がるということは、太陽光発電事業者も採算をとることが難しくなるため、今後新たに太陽光発電所が増設されるということは少なくなります

 

しかし、再生可能エネルギーは太陽光だけではありません
風力、水力、地熱、バイオマスといったものもあります

 

今後も固定価格買取制度を用いた発電事業が増えれば、賦課金の単価が上がるため、
毎月の電気使用量を削減しない限り、家計の負担は増えていくのです

 

賦課金の単価は、平成28年度2.25円/kWh、平成29年度2.64円/kWhと約17%も上がっています

 

<再エネ賦課金の算出式>
再エネ賦課金=使用した電気の量(kWh)×2.64円/kWh

 

5.最後に

太陽光をはじめとした再生可能エネルギーによる発電所が増えることで、家計の負担にが増えること、わかっていただけましたでしょうか?

 

付け加えておきますが、私は再生可能エネルギーの発電所が増えることに反対しているわけではありません
むしろ間接的ではありますが、毎月の電気料金を支払うことで再生可能エネルギー普及のために貢献できていると嬉しくもあります

固定価格買取制度という日常ではあまり耳にしない国の政策によって、家計の負担が増えているということ、知っている知らないの差は大きいのではないでしょうか?

 

今後も賦課金単価が上がる見込みである以上、電気代を抑える方法として現在の電気の使い方を見直すのが良いと思います

 

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電気料金一括比較|電気代を賢く節約-でんきの比較インズウェブ

年間5万円も安くなった人が13%もいるそうです!

 

太陽光発電所と家庭の電気料金との関係性について、少しでも関心を持って頂ければ嬉しいです
ここまで読んで下さり、ありがとうございました

固定価格の買取価格、賦課金単価等はこちら(出所:経済産業省HP)

 

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*1:最新発表値の2015年一次エネルギー自給率をさす(出所:再生可能エネルギー固定価格買取制度ガイドブック2018年度版

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