人間の消費活動によって増加した二酸化炭素(CO2)は地球温暖化の原因となる温室効果ガスとして日本はもちろん、世界各国が削減対象としています
そんな中、信州大学などの国際研究チームが消費活動におけるCO2排出の上位都市を発表しました
都市レベルでCO2排出が多い都市はどのような都市なのか紹介したいと思います
1.ソウルが1位、中国広州が2位、ニューヨークが3位
都市別でみると韓国ソウルが1位であったことは驚きでした
トップ500のうち、10位までの都市は以下となります*1
日本の都市として「東京/横浜」が9位にランクインしています
順位 | 都市名 | 国名 |
1 | ソウル | 韓国 |
2 | 広州 | 中国 |
3 | ニューヨーク | アメリカ |
4 | 香港 | 中国 |
5 | ロサンゼルス | アメリカ |
6 | 上海 | 中国 |
7 | シンガポール | シンガポール |
8 | シカゴ | アメリカ |
9 | 東京/横浜 | 日本 |
10 | リヤド | サウジアラビア |
出所:Global Gridded Model of Carbon Footprints (GGMCF)
2.研究結果の概要
論文で発表された内容の要旨は下記となります
①上位100都市エリアに住む人が消費する製品・サービスのサプライチェーンで発生するCO2は、世界全体のCO2排出の18%を誘発
②主要な都市が排出削減のために共同で行動すれば排出量の大きな改善につながる
出所:Daniel Moran, Keiichiro Kanemoto (金本圭一朗), Magnus Jiborn, Richard Wood, Johannes Többen, Karen Seto「Carbon footprints of 13,000 cities」
3.調査方法の概要
調査方法について、信州大学HPに要約がありましたので引用します
世界約13,000都市に暮らす人々が生活する中で消費する製品やサービスの生産過程、サプライチェーンの中で発生するCO2(カーボンフットプリント)について独自のサプライチェーンデータベースに人口データなどを組み合わせて推計
出所:信州大学HP
4.日本の都市が10位以内にいることをどう思うか
この発表をどのように受け止めるかはみなさま次第です
私自身は「人口が多いことや経済が発展していることから日本が10位以内に入っても仕方のないこと」と受け止めたくはありません
高い技術力や人材のナレッジをフル活用し、環境分野において世界をもっとリードしてほしいと思っています
また、日常生活レベルでも出来ることはたくさんあります
CO2排出量の少ない製品を選んだり、モノを大事にし使い捨て製品を極力買わないようにしたり、といった行動などは大きな負担なく実行が可能です
私ももっと頑張りたいと思います!
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*1:ただし、人口密度について一定以上の地域を「都市」と見なしている(出所:日本経済新聞、2018/6/20記事)