環境問題を解決したいコンサルタントの日記

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人が肉を食べれば食べるほど地球温暖化は進行してしまう?

5月だというのに暑い日が続きますね
これから梅雨がやってくると思うと、さらにジメジメが加わるでしょうから憂鬱です

さて、このように季節外れの暑さといった現象は「地球温暖化」の影響がその一因ともいわれています
そんな地球温暖化という言葉はニュースでもよく耳にする言葉だと思いますが、牛肉や羊肉の消費が増加することで温暖化が進行することはご存知ですか?
今日はこれについて紹介します

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地球温暖化の原因とは

地球温暖化は、「地球の大気に存在する温室効果ガス(Greenhouse Gas)の増加によって地上気温が上昇し、様々な影響が及ぶこと」と定義できます
感違いしがちですが、温室効果ガスによる温室効果は地球本来が持つ現象であり、逆に温室効果がなければ地球の平均気温は-19℃となり、とても住みにくい世界となります
しかし、近年は人間活動が原因となって本来の温室効果を超えて気温を上昇させており、21世紀末までに世界の平均気温は2.6℃~4.8℃上昇するといわれています*1

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(出所:全国地球温暖化防止活動推進センター「すぐ使える図表集」)

 

温室効果ガスの種類とは

人間活動によって増加した温室効果ガスは、代表的な二酸化炭素の他に5つが指定されています
またそれぞれの温室効果ガスが排出される排出源には、化石燃料の燃焼時や、枯れた水田、工業プロセスなどがあります

主なGHGの名前 主要排出源
二酸化炭素(CO2 化石燃料の燃焼
メタン(CH4 枯れた水田、家畜のゲップ、廃棄物の埋め立て
一酸化二窒素(N2O) 窒素肥料の使用、工業プロセス
ハイドロフルオロカーボン類(HFCs) スプレー、エアコンや冷蔵庫などの冷媒、化学物質の製造プロセス、建物の断熱材
パープルオロカーボン類(PFCs) 半導体の製造プロセス
六フッ化硫黄(SF6 電気の絶縁体
三フッ化窒素(NF3 半導体の製造プロセス

 

二酸化炭素が最も温暖化を進める物質というわけではない

18世紀後半からの産業革命によって石炭や石油などの化石燃料が大量に消費されたため、二酸化炭素排出量の増加が地球温暖化の原因とされ、削減が必要といわれていますが、実は温室効果ガスの中で二酸化炭素の温室効果はそれほど高くありません
単純に排出量が多いのです

二酸化炭素以外の温室効果ガスによる温室効果の度合いは「地球温暖化係数」によって表されています
二酸化炭素の温室効果を"1"とした場合、その他の温室効果ガスの温室効果は以下の通りで、どれほど他の温室効果ガスの温室効果が高いかがわかります

主なGHGの名前 地球温暖化係数
二酸化炭素(CO2 1
メタン(CH4 25
一酸化二窒素(N2O) 298
ハイドロフルオロカーボン類(HFCs) 1,430など
パープルオロカーボン類(PFCs) 7,390など
六フッ化硫黄(SF6 22,800
三フッ化窒素(NF3 17,200

 

牛や羊の数が増えればメタンの排出量が増加する

牛や羊といった反芻(はんすう)動物は複数の胃を持っており、反芻によって消化しにくい干し草などのエサの繊維質を徐々に消化しています
例えば牛は4つの胃を持っていますが、一番目の胃にはメタン菌がおり、メタンガスを生成して体外にゲップとして排出します
ハイドロフルオロカーボン類といった地球温暖化係数の高いものは使用禁止にするなど削減が進んでいますが、二酸化炭素の次に多い温室効果ガスであるメタンの排出源である、牛や羊のゲップを削減するというのは大変難しいことです
牛や羊といった肉の需要が増えると、二酸化炭素の25倍の温室効果を持つメタンが増加してしまうのです

 

牛肉消費量は増加見込み

農林水産省発表の資料*2によると、2024年の世界の牛肉輸入量は707万トン*3であり、2014年時より39%増の見込みです
地球温暖化は世界規模で起きる現象のため、牛肉だけの輸入量だけ見ても、何も対策しなければ地球温暖化は進むことになります
 

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最後に

季節外れの暑さ、ゲリラ豪雨といった気象現象による影響が増えてきている気がします
少なからず地球温暖化が影響しているといわれていることから、「自分たちには関係ない」と言えなくなる時代はもう来ているのです

牛や羊の肉を食べるなというのは無理なことですが、頭の片隅には入れておきたいところです

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